✦ この記事のポイント
- Claude CodeからWordPressに直接記事を投稿できる「MCP連携」の全手順を解説
- AI Engineプラグインの導入からBearer Token認証、Claude Code側の登録まで網羅
- CLAUDE.mdによる執筆ルール設計で、AIの出力品質をコントロールする方法がわかる
- 実際にdraft記事を作成するところまで、手を動かしながら学べるハンズオン形式
Claude Code × WordPress MCP連携とは?
従来のAI記事作成の課題
ChatGPTやClaudeで記事を書いて、WordPressにコピー&ペーストする。多くの人がこの方法でAI記事作成をしているのではないでしょうか。
しかし、この方法には見過ごせない非効率があります。
- 生成した文章をコピーして、WordPress管理画面に貼り付ける手間
- HTMLタグやフォーマットが崩れることへの対応
- カテゴリ設定、excerpt入力、スラッグ設定などの手動作業
- 記事ごとにトーンや構成がばらつくリスク
これらを一気に解決するのが、Claude Code × WordPress MCP連携です。
MCP(Model Context Protocol)とは
MCP(Model Context Protocol)は、AIアシスタントが外部のツールやサービスと直接やり取りするための標準プロトコルです。
通常、AIは「テキストを生成するだけ」で終わりますが、MCPを使うことでAIが直接WordPressの記事を作成・編集・公開できるようになります。つまり、「AIが書いて、AIが投稿する」という完全な自動化が実現します。
この構成で実現できること
Claude Code(AIアシスタント)とWordPress(CMS)をMCPで接続すると、以下の操作がターミナルから直接行えるようになります。
| 操作 | MCPコマンド | 説明 |
|---|---|---|
| 記事一覧取得 | wp_get_posts | 公開・下書き記事の確認 |
| 記事作成 | wp_create_post | タイトル・本文・excerptを指定して投稿 |
| 記事更新 | wp_update_post | 既存記事の編集 |
| カテゴリ設定 | wp_add_post_terms | カテゴリ・タグの付与 |
| カテゴリ取得 | wp_get_terms | 既存カテゴリの一覧確認 |
| メディア管理 | wp_count_media | アップロード済み画像の確認 |
必要な環境と前提条件
環境一覧
| 項目 | 要件 |
|---|---|
| WordPress | PHP 8.0以上(推奨8.2) |
| テーマ | 任意(本記事ではAFFINGER5を使用) |
| プラグイン | AI Engine(無料版でMCP対応) |
| Claude Code | v2.0以上(MCP対応版) |
| 開発環境 | Mac / Linux / Windows(ターミナル操作が必要) |
セキュリティに関する注意
MCP連携ではAPIトークンを使用します。以下のルールを必ず守ってください。
- トークンは1Passwordなどのパスワードマネージャーで管理する
- トークンをソースコードやgitリポジトリに含めない
- Claude Codeの「user scope」に保存し、プロジェクトファイル内には書かない
- スクリーンショットを共有する際は、トークンが写っていないか必ず確認する
Step 1:AI Engineプラグインの導入と設定
プラグインのインストール
- WordPress管理画面 → プラグイン → 新規追加
- 「AI Engine」で検索
- Meow Apps製の「AI Engine」をインストール → 有効化
MCP Serverの有効化
- 管理画面 → Meow Apps → AI Engine → Settings
- MCP Server タブを開く
- 「Enable MCP Server」をONにする
- Bearer Token が自動生成される → これをコピーして1Passwordに保存
このBearer Tokenが、Claude CodeとWordPressをつなぐ「鍵」になります。
利用可能なツールの確認
MCP Serverの設定画面で、利用可能なツール一覧が表示されます。記事の作成・編集・削除、カテゴリ操作、メディア管理など、WordPress操作に必要な機能が揃っていることを確認してください。
Step 2:Claude CodeにMCPサーバーを登録する
登録方法
Claude Codeのターミナルで以下のコマンドを実行します。
claude mcp add --transport http --scope user next-lifestyle https://next-lifestyle.com/wp-json/mwai/v2/mcp
パラメータの意味:
--transport http:HTTP通信でMCPサーバーに接続--scope user:ユーザーレベルで保存(プロジェクトファイルに書き込まない)next-lifestyle:接続名(任意の名前)- 末尾のURL:AI EngineのMCPエンドポイント
認証ヘッダーの設定
登録後、認証ヘッダーを追加します。Claude Codeの設定ファイルに以下の形式で記述します。
{
"headers": {
"Authorization": "Bearer YOUR_TOKEN_HERE"
}
}
重要:実際のトークンは1Passwordから取得し、設定ファイルはgitの管理対象外(.gitignore)にしてください。
接続確認
Claude Codeを再起動すると、MCPサーバーの接続状態が表示されます。「✓ connected」と表示されれば成功です。
接続できない場合のチェックポイント:
- URLのスペルミスがないか
- Bearer Tokenが正しくコピーされているか
- WordPress側でMCP Serverが有効になっているか
- サーバーのファイアウォールがAPIリクエストをブロックしていないか
Step 3:CLAUDE.mdで執筆ルールを設計する
CLAUDE.mdとは
CLAUDE.mdは、Claude Codeがプロジェクトの文脈を理解するための設定ファイルです。プロジェクトのルートディレクトリに配置すると、Claude Codeが自動的に読み込み、指示に従って動作します。
ブログ運営においては、以下のような「執筆ガイドライン」をCLAUDE.mdに定義することで、記事の品質とトーンを統一できます。
定義すべき項目
効果的なCLAUDE.mdには、以下の項目を含めることを推奨します。
| 項目 | 目的 | 例 |
|---|---|---|
| サイト概要 | コンセプトとターゲットの明確化 | 「AIと共に、次の働き方へ」 |
| カテゴリ体系 | 記事の分類ルール | 6カテゴリのslugと用途定義 |
| トーン&スタイル | 文体の統一 | 敬体、煽りNG、事実ベース |
| 記事構成テンプレート | 構造の標準化 | 冒頭ボックス→H2×3〜6→まとめ |
| SEOルール | 検索流入の最適化 | タイトル32文字、excerpt 80〜120文字 |
| 画像生成ルール | ビジュアルの統一 | プロンプトの型、カテゴリ別カラー |
| ワークフロー | 作業手順の明文化 | draft→確認→publish |
トーン設計のコツ
AIに「いい感じに書いて」と指示しても、出力は安定しません。以下のように具体的な禁止事項と推奨事項を書くことがポイントです。
禁止事項の例:
- 一人称(「私は」「筆者は」)を使わない
- 煽り表現(「衝撃」「ヤバい」「神ツール」)を使わない
- 根拠のない断定をしない
推奨事項の例:
- 読者に語りかける形式で書く
- 専門用語は初出時に括弧で補足する
- 具体例・比較表・手順を積極的に使用する
Step 4:実際に記事をdraft投稿する
Claude Codeへの指示の出し方
環境構築が完了したら、Claude Codeに自然言語で指示を出すだけで記事が作成できます。
たとえば、以下のように依頼します。
「AI実践ラボ」カテゴリで、Claude CodeとWordPress MCPの連携方法に
ついてのハンズオン記事をdraftで作成してください。
Claude CodeはCLAUDE.mdのルールを参照しながら、以下を自動的に行います。
- カテゴリ確認:wp_get_termsで既存カテゴリを取得
- 既存記事確認:wp_get_postsで重複テーマがないかチェック
- 記事生成:CLAUDE.mdのテンプレートに沿って本文を作成
- draft投稿:wp_create_postで下書きとしてWordPressに登録
- カテゴリ設定:wp_add_post_termsでカテゴリを紐付け
draft → publish のフロー
記事は必ずdraft(下書き)で作成し、以下の確認を経てから公開します。
- WordPress管理画面でプレビュー表示を確認
- HTMLの崩れがないかチェック
- アイキャッチ画像を設定
- 内部リンクが正しく機能するか確認
- 問題なければ「公開」ボタンをクリック、またはClaude Codeからwp_update_postでstatusをpublishに変更
いきなりpublishにしない理由は、万が一フォーマット崩れや意図しない内容があった場合に、読者に見られる前に修正できるためです。
構成の全体像
最後に、この連携の全体像を整理します。
┌─────────────────────────────────────────────┐
│ Claude Code(ターミナル / Antigravity) │
│ ├─ CLAUDE.md(執筆ルール・トーン定義) │
│ └─ MCP接続(user scope保存) │
│ │ │
│ │ HTTP + Bearer Token認証 │
│ ▼ │
│ WordPress(next-lifestyle.com) │
│ ├─ AI Engine プラグイン(MCP Server) │
│ ├─ 記事管理(投稿・編集・カテゴリ) │
│ └─ メディア管理(画像アップロード) │
└─────────────────────────────────────────────┘
この構成により、記事のアイデア出しから投稿までをターミナル上で完結できます。WordPressの管理画面を開くのは、最終確認とアイキャッチ画像の設定時だけです。
まとめ:AI × CMSの連携は「次の標準」になる
この記事では、Claude CodeとWordPressをMCPで連携し、記事を自動投稿する環境の構築方法を解説しました。
構築の4ステップ:
- AI Engineプラグインの導入とMCP Server有効化
- Claude CodeへのMCPサーバー登録と認証設定
- CLAUDE.mdによる執筆ルール設計
- draft投稿の実行と確認フロー
一度この環境を構築すれば、記事作成の作業時間は大幅に短縮されます。コピー&ペーストの手間がなくなるだけでなく、CLAUDE.mdによってトーンと品質が自動的に統一されるのが最大のメリットです。
まずはdraftで1本作成してみて、このワークフローの効率を体感してみてください。